今回は、2025年オフに北海道日本ハムファイターズの構想から外れ、戦力外通告を受けた古川裕大捕手について、その歩みと背景を整理してまとめました。
ドラフト3位で入団した強打の捕手
古川裕大捕手は久留米商、上武大を経て2020年ドラフト3位で日本ハムへ加入。
大学時代には大学日本代表にも選ばれ、「強打の捕手」として期待されていました。
身長184センチ、体重91キロの体格を生かし、将来的な正捕手候補と目された選手でもあります。
ノーヒットノーラン達成のバッテリー相手でもあった
プロ1年目は一軍出場なしで終了しましたが、2年目の2022年には36試合に出場。
同年8月にはコディ・ポンセとのバッテリーでノーヒットノーランを記録し、存在感を示しました。
この試合はファンの記憶にも残る活躍で、古川の将来性を感じさせる瞬間でした。
捕手だけでなく複数ポジションに挑戦も…出場機会は減少
その後は捕手に加えて内外野にも挑戦し、幅広いポジションを務めましたが、一軍での出場機会は年々減少。
昨季はわずか1試合の出場にとどまり、今季は開幕からファームが主な活動の場となりました。
二軍では54試合で打率.270、13打点と結果を出していたものの、一軍から声がかかることはないままシーズンを終えました。
戦力外通告を受け、現役引退を決意
今オフ、球団から戦力外通告を受けた古川は、現役引退の意向を示しています。
プロ5年目での決断となり、大学時代からの期待やノーヒットノーラン達成など、節目はありながらも、一軍に定着することはかないませんでした。
新庄剛志監督の体制では激しいポジション争いが続き、入団時からのポジションや将来性にとらわれず、競争に勝った選手が抜擢される環境が続いています。
その中で、古川は複数ポジションにも挑戦しながら道を探しましたが、結果として構想外となりました。
戦力外という厳しい現実の一方で、大学時代から続く野球人生で見せた努力と存在感は確かに残っています。
今後、どのような道に進むとしても、これまでの経験が次のキャリアにつながることが期待されます。

